残業あるある1 Typical story of over time working


ちょっと文章量のある記事ばかり書いてしまったので、軽めの話もしようかと思います。
今日は「残業あるあるパート1」です。私自身が体験したものや知人に聞いたエピソードを紹介します。共感してもらえたらうれしいですが、あなたの人生が心配です。



1 あと○

学校業界のスラングです。「あと○」は休暇をとって○時間早く退勤すること。ちなみに「前○」や「中○」もあり、「前1」なら勤務時間の前半部分に休暇を取る、つまり1時間遅く出勤することです。

ところが私の職場では、お互いの残業時間を確認するための言葉に変わってしまいました。「あと何時間残って仕事する?」を略して「今日はあと何?」と聞きます。

「今日はあと4くらいかな」
「4はやべーよ! 3にして飯行かねえ?」

のように使います。
休暇を取る人よりも長時間残業する人の方が当然多いので、二重スラングとなってしまいました。

さらに
  • 定時制  → 夜間残業
  • 帝国主義 → 定時で退勤する主義
  • 夜勤   → 学校に泊まって朝まで仕事
などの言葉もサラリと使いこなせるとおしゃれですね。



2 老人を見て驚く

土日の休みなく朝から晩まで働いていると、年配の方に出会う機会があまりありません。たまの休日に出歩くと、街にお年寄りが多いことに驚きます。

さらに私の職場には一時期30代以下の女性がいなかった時期があり、久しぶりに街へ出たときには「うおお、世の中若いオンナばかりじゃねえか。もしかして半分くらい女なんじゃねえ!?」と目を見張ったものです。

あと日中は街に小学生が多いのにも驚くことが多いですね。



3 安心してください、開いてますよ

知人の話です。
新しい学校に赴任した際、校長に言われたこと。

「うちはみんな21時くらいまでは残ってるんで、遅くまで仕事をなさっても大丈夫ですよ。安心してください

すごく…安心です…



4 2年間で休暇1時間

これは先輩の話です。
ちなみに有給休暇は1年間で20日、155時間が与えられています。
もちろん使わなかったのではないでしょう。使えなかったのです。



5 学校は帰る場所ではない

最後にいい話を。
私が初任者のときに、初任者研修の出張で、指導主事が話されたことです。

指導主事「みなさんこのあとは帰られるんですか」
一同  (職場に…か? それとも自宅にか?)
指導主事「勘違いしてはいけませんよ、職場は帰るところではありません。あなたたちが帰るべきは自分の家なのですから」

かつて日本海軍では「帰る」と言えば「帰隊」を指し、家へ帰ることは「外出」とされたといいます。

教員の職務について奉仕の精神を厳しく指導された研修でしたが、その最後に教えられたのは、自分の生活や心の基盤を職場にしてはいけないということでした。

初任者たちはその温かい言葉を胸に、職場へと「戻って」いったのでした。