鬱に効くちんちんの話 The tale of a "Tin-tin" for depression

 



みなさんには口癖ってありますか。

わたしの口癖はちんちんです。

今回は、「口癖を変えるだけで気持ちがすごく前向きになる」というお話です。



口癖のが悪いと気持ちもネガティブに

うつ病の症状が良くなかったころ、私がよく口にしていたのは「くだらねえ」とか「死ね」とか「死にてえ」とか、そういうネガティブな言葉でした。これは人に向けて言っていたのではないので、そのことを知っているのは私自信のほかにいません。独り言として、自分の失敗や愚かさに対して、その悔しさを紛らわすために呟いていました。

自分を貶めることで、羞恥心を紛らわせようとしていたのです。心の平衡を保つための、自傷行為の一種と捉えることもできると思います。



ちんこビンビンフェスティバル開催!

そんなことは知らない私の妻でしたが、あるとき私に、「辛いときに『辛い』って言うともっと苦しくなるから、代わりに『ちんこビンビンフェスティバル』って言ってみたらどうかな」と提案してくれました。数回目のデートのときでした。

そのときはおもしろいジョークだなと思ったのですが、楽しそうなので実践してみることにしました。すると思った以上に効果はてきめんだったのです。辛い気持ちがどこかへ行ってしまうくらい、「ちんこビンビンフェスティバル」という言葉にはポジティブな陽気さがありました。

あるとき、妻が私に手紙をプレゼントしてくれたので、私はそれを彼女の前で声に出して読みました。そこには、「あなたが辛いときには、いつもそばにいるからね」と書かれていたので、私は涙ぐみながら、「あなたがちんこビンビンフェスティバルのときには、いつもそばにいるからね」と読んだのですが、なぜかかなり怒られました。これは今でも納得がいっていません。



意識から無意識へ

「ちんこビンビンフェスティバル」は少し長い言葉だったので、少しすると単に「ちんちん」とか「ビーン!」とか言うようになりました。あと、初めはけっこう意識して「辛い」を言い換えるようにしていたのですが、そのうち言い換えを意識することなく、なんかショックなことがあったときには反射的に「ちんちん!」と叫ぶようになりました。

なんか馬鹿みたいですが、一人で自分に「……死ね」とか言っていたのが、「あ゛~~、ちんちん!」とかに変わったのです。客観的に見ても最高です。そのころにはメンタルもかなり改善していたように思います。


今ではショックな場面に関係なく、なんとなく「ちんちん ちんちん♪」と言って少し楽しい気分になっています。ネガティブな口癖はいつのまにか消えてしまいました。調子のいいときには、「ちんちんグレート牧場」や「おまんこチーター」など、自分で新しく楽しい言葉を考えています。もし気に入ったら使っていいですよ。



そういうわけで、口癖を変えたら、それだけで気持ちが前向きになったというお話でした。妻と「ちんこビンビンフェスティバル」には感謝してもしきれません。

もし私が人前でいきなり「ちんちん!」と叫んでも、それは私にとってとても大切な言葉なので、大目に見てくださいね。