画像:NHK
自然災害が起こったときの学校の対応は、けっこう怪しいというか不安です。
自然災害が起こったときの学校の対応は、けっこう怪しいというか不安です。
2019年9月8日、今日は台風15号が関東地方に接近し、8日夜から9日朝にかけて記録的な暴風となる恐れがあると報じられています。
JRは午前8時まで運休
JRの対応はすばらしいと思います。台風の危険を鑑み、17時の時点で翌日の始発~8時の運休を決定しました。公共交通機関が運休を決定してくれることで、企業や事業所も対応が取りやすくなります。
画像:日本テレビ
などのパターンがあり、隣の学校とこちらの学校で対応が異なることもしばしば。
なぜまちまちなのかというと、市区町村の教育委員会が休校などの指示を出す場合と出さない場合があるからです。で、出さない場合が多いです(経験則)。教育委員会から指示が出なかった場合、休校などの判断は校長が行います。同じ市区町村の校長同士で連絡を取り合ってはいますが、最終的な判断は学校ごとになります。
軽度の荒天ならば「各学校の判断で」というのもわかりますが、台風15号クラスの災害に対して指示を出さないとすれば、それは教育委員会が機能していないのと同義です。対応を末端に任せるほど、決定は遅くなるし、対応は場当たり的になるし、事故は起こるし、校長一人の責任になるし……いいことがありません。本当に教育委員会はこういうときに動いてくれ!
教職員は足りないけれど子供は普通に受け入れる。災害が起こっている中、安全確認や事故対応を数少ない職員で対応する……正気ではありません。もちろん授業はできないので自習になりますが、いったいなんのために登校させているのか。
これにさらに「登校は各家庭で判断」が加わると、最悪通り越して阿鼻叫喚です。登校してこない生徒が事故ってるのか自宅に待機しているのか判断がつきません。確認する人員も足りません。
あと逆のパターンで、「休校だけど教員は出勤」っていうのもあります。なんの意味があるんじゃ、教員の命を守れっ!
この授業時数の確保の重要性は、教員と一般の方で認識がまったく異なると思います。ようは法律で定められた授業時間のノルマであり、教員にとっては死守すべき指標であります。
で、この授業時数は近年臨界点を突破しているのですね。そう、日本のみなさんが望んだ「脱ゆとり」を実現するためです。ぎりぎり中のぎりぎりのスケジュールを組むしかないので、一日休校にするとその尻ぬぐいが大変なのです。ですから「各学校で判断してね」と言われると、授業時数が足りなくなるのも学校の責任、登校させて事故が起こるのも学校の責任……という厳しい状況なのです。
画像:日本テレビ
学校の対応はまちまち
さて学校はどうかというと、同じ東京都内の公立学校でも対応はまちまちです。- 通常通り登校
- 各家庭で判断して登校
- 3時間目から登校
- 休校
などのパターンがあり、隣の学校とこちらの学校で対応が異なることもしばしば。
なぜまちまちなのかというと、市区町村の教育委員会が休校などの指示を出す場合と出さない場合があるからです。で、出さない場合が多いです(経験則)。教育委員会から指示が出なかった場合、休校などの判断は校長が行います。同じ市区町村の校長同士で連絡を取り合ってはいますが、最終的な判断は学校ごとになります。
軽度の荒天ならば「各学校の判断で」というのもわかりますが、台風15号クラスの災害に対して指示を出さないとすれば、それは教育委員会が機能していないのと同義です。対応を末端に任せるほど、決定は遅くなるし、対応は場当たり的になるし、事故は起こるし、校長一人の責任になるし……いいことがありません。本当に教育委員会はこういうときに動いてくれ!
電車が動いていないのに通常登校はヤバすぎ
さて、数あるパターンの中でも最悪なのが、「電車は動いていないけど通常登校」です。実際によくあります。というか9日にも各地で起こっているでしょう。「電車が動いてないんで、来られる職員だけでやりましょう」……といえば無難に聞こえますが、よく考えて。それが可能なのは非接客&個人業務の事業所だけです。教職員は足りないけれど子供は普通に受け入れる。災害が起こっている中、安全確認や事故対応を数少ない職員で対応する……正気ではありません。もちろん授業はできないので自習になりますが、いったいなんのために登校させているのか。
これにさらに「登校は各家庭で判断」が加わると、最悪通り越して阿鼻叫喚です。登校してこない生徒が事故ってるのか自宅に待機しているのか判断がつきません。確認する人員も足りません。
あと逆のパターンで、「休校だけど教員は出勤」っていうのもあります。なんの意味があるんじゃ、教員の命を守れっ!
なんでそんな無理するの?
上で「いったいなんのために登校させているのか」と言いましたが、登校日を確保する最大の理由は授業時数の確保です。この授業時数の確保の重要性は、教員と一般の方で認識がまったく異なると思います。ようは法律で定められた授業時間のノルマであり、教員にとっては死守すべき指標であります。
で、この授業時数は近年臨界点を突破しているのですね。そう、日本のみなさんが望んだ「脱ゆとり」を実現するためです。ぎりぎり中のぎりぎりのスケジュールを組むしかないので、一日休校にするとその尻ぬぐいが大変なのです。ですから「各学校で判断してね」と言われると、授業時数が足りなくなるのも学校の責任、登校させて事故が起こるのも学校の責任……という厳しい状況なのです。