うつ病のケア2 うつに4つのアプローチ Four approaches to treat depression




いいことはたくさんある!

まず知ってほしいのは、うつの症状を軽減して気持ちを楽にするために、できることはたくさんある!ということです。方法はたくさんあるので、自分にできそうなことから試してみてください。

私は、それらを4つのカテゴリーに分けると理解しやすいんじゃないかなーと思っています。そうするとつめこみすぎずに、バランスよく回復できると思いますよ。





1 通院と服薬

とりあえずこれが基本です。
うつ病になると、判断力が低下してしまうので、専門家の指示はとても大切になります。
もし今あなたや周りの人が、気分の落ち込みに悩み、通院を考えているなら、迷わず受診することをお勧めします。

それと、遠慮せずかっこつけず、正直に相談することです。
薬は必ず決められた量を飲んでくださいね。自分の判断で増減させるのはいけません。

ポイント
  • 気軽に、迷わず受診しよう
  • 正直に話そう
  • 薬は正しく服用しよう




2 認知療法

認知療法とは、簡単に言うと「考え方を変えて楽になろう」という治療法です。
うつ病の人の多くは、自縄自縛の状態に陥ってしまっています。誰に強要されたわけでもないのに、無意識に「こうしなければいけない」という無数の制約を作ってしまい、身動きが取れなくなってしまうのです。

まあ、責任感やプライドといったもの自体、「私がやらなければ」、「私はこうあらなければ」という意識なわけですから、それがいきすぎると自縄自縛になってしまうということですね。

今まで生きてきて沁みついた考え方を変えるのは、すぐにできることではありませんが、でも時間をかければ必ず変わっていきます。のんびり楽に、新しいとらえ方を見つけて、それに慣れていきましょう。

このブログでも、考え方のヒントを紹介していきます。たとえば、「うつ病のケア1 うつ病を治そうとしない」の記事で書いた、「『うつ病を完治させなくちゃ』と思わないで」というのも、この認知療法の一つですよ。





3 ボディーメンテ

うつ病はいわば自律神経のエラーなので、自律神経を整えるために、筋肉や内臓のケアはとても有効です。

食事や運動。そして睡眠。生活リズムを整えること。どれも大切です。
でも、うつ病になると、食べることや寝ることすら辛く感じられるものです。ですから、無理をせず、できる範囲で考えてみてください。「どうせなら栄養のあるもの食べよう」とか、「疲れたから寝ようかな……寝よ!」とか、そのくらいの気持ちで。

うまくできない自分を責めなくていいですからね。周りの人も、「そうやって夜中に起きてるからうつが治らないんだよ!」なんて責めないように気を付けて。





4 環境の調整

4つ目は「環境の調整」です。
環境を変えると言っても、大きく生活環境を変えることだけではなく、小さな癒しを取り入れるだけでも幸せは感じられるものです。

プラスの環境調整としては、
家族や周囲の人が理解を示す(できたら最高)
観葉植物を置いたり、日差しを浴びたりする
気温や湿度調整
ぬいぐるみを抱きしめる
笑えるテレビや漫画を見る
……

などなど、意識するとけっこうあります。うつ病になると忘れがちですが、小さな癒しの積み重ねが幸せなのではないかと、私は思っています。


マイナスの環境調整は、
ストレスや悩みの原因となっているものから、なるべく離れる時間をとる
気乗りしない予定はパス♪
デリカシーのない人とは関わらない
……

などがおすすめです。
自分をいじめないで、大事にしてあげてくださいね。





今日は、気持ちを楽にするための4つのアプローチを紹介しました。
それぞれの詳しいお話も、更新していこうと思います。