過去三回の記事で、
(1)日本の部活動の特徴
(2)部活動の法規上の問題
(3)やりすぎ問題
について書きました。前回までの記事はこちら。
日本の部活動 Japanese School club "Bukatsu"
部活動は無給 School club "Bukatsu" is a unpaid work
やりすぎる部活動 School club "Bukatsu" became too hot
ここに書いたようなことを人に話すと、かならず「そんなに大変なら、部活の顧問って断れないの?」と聞かれます。あるいは、「日数を減らしたり、外部コーチに委託したりすればいいのに」というアドバイスもあります。
今回は、「部活動の顧問を断ることは可能なのか」について詳しくお話ししたいと思います。
(1)日本の部活動の特徴
(2)部活動の法規上の問題
(3)やりすぎ問題
について書きました。前回までの記事はこちら。
日本の部活動 Japanese School club "Bukatsu"
部活動は無給 School club "Bukatsu" is a unpaid work
やりすぎる部活動 School club "Bukatsu" became too hot
ここに書いたようなことを人に話すと、かならず「そんなに大変なら、部活の顧問って断れないの?」と聞かれます。あるいは、「日数を減らしたり、外部コーチに委託したりすればいいのに」というアドバイスもあります。
今回は、「部活動の顧問を断ることは可能なのか」について詳しくお話ししたいと思います。
顧問って断れないの?
先に結論を言いましょう。
部活動の指導は職務命令できないので、断ることは可能です。
しかし、断ったことによる不利益が非常に大きく、実質断れないと言えるでしょう。
たとえば、部活動の指導は、業績評価の項目に位置付けられています。顧問を拒否することで自身の評価に影響があるのでは……と考えるのが普通です。同様の理由で、単に顧問を担当するだけでなく、よりよい成果を出すことが求められます。
また、部活動の顧問を拒否することは、校長、副校長の心象を損なうので、今後のさまざまな業務や異動について不利が生じることが予想されます。あからさまに起こればパワーハラスメントとなりますが、当然文句の言えない形で行われます。まあそれは学校に限らずどこでもある話でしょう。
さらに、多くの教員が部活動を負担している(もしくは楽しんでいる)中で、自分だけがその負担から逃れるというのは、学校という小組織において軋轢を生じます。あな素晴らしき日本文化、同調圧力。みんなで地獄に落ちましょう。
ここまでは一般の方にもわかりやすい話です。っていうかここまでの説明で99%終わっています。
ところで、部活動の指導は職務命令できないって知っていましたか。
おそらく知っていた人は少ないことでしょう。次の記事は、ちょっと専門的な話になりますが、教員なら知っておいたほうがいいかもしれません。
次回に続きます。
顧問は職務じゃない!? Isn't an manager official work !?
おそらく知っていた人は少ないことでしょう。次の記事は、ちょっと専門的な話になりますが、教員なら知っておいたほうがいいかもしれません。
次回に続きます。
顧問は職務じゃない!? Isn't an manager official work !?